神道とは

神道…宗教というよりも考え方・姿勢という
ニュアンス

・信仰対象…多神教(八百万の神々)
・教義や教典…なし
・主体性…崇敬者側(氏子)
・布教活動…なし
・信仰物…依り代崇敬(ご神体の山・木・榊・門松な
ど)

神道とは自然との共生から編み出された原始的な感性→『道』であって『教』ではない
=明確な答えは存在しない
安易な答えを他者に求めず、
自分の心の声をきき自問自答することが大切

=この自問自答することが全てで、
そこを大切にできる姿勢が尊ばれる

=終わりなき自らを律する姿勢は『道』
と呼ぶにふさわしい
(剣道・柔道・弓道・華道・茶道も克己の
精神が根底にあり明確な答えはない)

→西洋の感覚から見たらあいまいで非効率的
だがそれが日本的と言える

*古代精霊信仰(アミニズム)にはじまる
太古の山岳信仰…神域には決して入らない
=絶対不可侵領域

太古の世界ではそこに神さまを感じたら、
人間は入らず、遠くから拝む形をとってきた
(『畏れ多い』という感覚)

→現在の神社にも継承されており、『神社』
の中核『ご神体』に対しても
直接拝まない・手に触れない


神道では神々は万物に宿り、常に私たちの身近に
おられるとされる

普段から神さまの御こころにかなう暮らし
=内神さまに恥ずかしくないよう
生きましょうと言われる

*祀る(まつる)…待つという言葉に由来
依り代を用意し神霊を待つ行為
(その間に『お神楽』を奉納、供え物をお供えする
=神さまへのおもてなし)

*磐座(いわくら)…神さまの鎮座する場所
=神霊は一定の場所に留まっているのでは
なく、どこにでもいらっしゃるという考え方

*かつては『社』を『もり』と読み『杜』と書いた
=鎮守の杜
(神社と森の関係はとても深い)