瀬織津姫さま

*大祓祝詞(おおはらえのりと)

高山(たかやま)の末 短山(ひきやま)の末より
佐久那太理(さくなだり)に落ち多岐(たき)つ

速川(はやかわ)の瀬にます瀬織津比めと
いふ神 大海原に持ち出でなむ

【訳】
高い山、低い山からどっと流れてくる
急流の瀬にいらっしゃる

瀬織津姫さまは祓戸四神(はらえどよんしん)
の一柱で祓い浄めの女神です

人の穢れを大海原へ持ち出して下さいます

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【祓戸四神とは】

瀬織津姫…もろもろの禍事・罪穢れを川から
海へ流す

・速開都姫…海の底で待ちもろもろの禍事・
(はやあきつ) 罪穢れを流す

・氣吹戸主…速開津姫がもろもろの禍事・罪穢れ
(いぶきどぬし) をのみ込んだのを確認し
根の國・底の國に息吹きを放つ

・速佐須良姫…根の國・底の國に持ち込まれた
(はやさすら) もろもろの禍事・罪穢れを
さすらい浄める

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紀元前1260年頃 日の山(富士山)のふもとに
ハラミの宮が再建され、母方の祖父(トヨケ大神)
の元で帝王学を学んだ皇太子アマテル神(ワカヒト)

が生誕の地にて正式に国政を担うこととなった
アマテル神の即位後、局制度が試行される

東西南北4つの局(区画)の持ち回り制で
定期的に各3人の妃が宮仕えする

一巡したところでワカヒトさまの心を
捕らえたのは瀬織津姫ホノコさま
最も素直な性格で教養ある優美な物腰の方

ワカヒトさまは自ら階段をおり
セオリツ姫さまの手をとって大内宮に招き入れた

セオリツ姫さまは正后として迎えられ、
天さがる日に向かう月になぞらえ
ムカツ(向つ)姫と呼ばれた

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瀬織津姫さま

【別名】
・ホノコ
・ムカツ姫
・タキツセリ姫

セオリツ=背下りつ
(背は親しい男性=夫・恋人)を指す
アマテル神が階段をおりて内宮へ
招き入れたというイミ

【ゆかりの地】
兵庫県西宮 六甲山
三重県伊勢神宮 荒祭宮=セオリツ姫さまを祀る

【お祀りされている神社】
・日前国懸神宮 和歌山市
(ひのくまくにかかす)
日像鏡(ひがたのかがみ)と日矛鏡(ひほこのかが
み)が御神体

・佐久奈渡神社(さくなど)
滋賀県大津市 祓戸四神を祀る

伊豆神社 岩手県遠野市 獅子頭御神体
遠野三山(石上山・早池峰山・六角牛山)と
各山の女神を祀った神社を結んだ線の
交わるところに建つ

廣田神社 兵庫県西宮市

・荒田神社 和歌山県 岩出市

・小野神社 東京都 多摩市など

【ご利益】
水神・祓神・瀧神・川神としてのご利益

・水難防止
・雨降らし
・罪穢れの祓い浄め